いつのまにか東海道新幹線もネット予約してモバイルSuicaで乗れるようになっていました。iPhoneやApple Watchでタッチして新幹線に乗れるわけです。すごく便利ですね!
ただ、「エクスプレス予約」と「スマートEX」の二つのサービスがあって、どう違うか分かりにくいです。また、私は自由席でふらっと乗ることが多いのですが、ネットでは指定席料金の記事が多く、自由席料金での比較記事が少ないので調べてみました。

まず、簡単に「エクスプレス予約」と「スマートEX」の違いをまとめると;
○エクスプレス予約
・割引額は大きい
・年会費 1000円(+税)
・申し込んでから使えるまで;2〜3週間(カードが郵送される)
・特定のクレジットカードのみ
・特急券+乗車券のセット、特急券だけ(e特急券)の2種類

○スマートEX
・割引額は少ない
・年会費なし
・申し込んでから使えるまで;すぐ
・ほぼ全てのクレジットカード
・特急券+乗車券のセットのみ

共通点としては;
・モバイルSuicaが使える
・「特定都区市内制度」(東京都区内など)が適用されない


ここでは、東京→新大阪 を自由席で買った場合で比較します。
(EX早割21などの早期割引ではない場合)
 
●自由席(いずれも、通年、のぞみ/ひかり/こだま 全て同一料金)
・窓口/券売機の紙のきっぷ
 自由席特急券 4870円 + 乗車券 8750円  = 13620円

・エクスプレス予約
 13370円(250円割安)

・スマートEX
 13620円(窓口と同じ)

・e特急券(エクスプレス予約) + 紙の乗車券
 e特急券 4820円 + 乗車券 8750円  =   13570円(50円割安)


また、エクスプレス予約とスマートEXは「特定都区市内制度」が適用されないので、最寄りのJR駅→新幹線乗車駅、新幹線降車駅→目的地のJR駅の料金がかかります。
例えば、上野から乗車して大阪で下車した場合;
上野 →東京;154円
新大阪→大阪;160円
計304円の料金が追加でかかります。
(窓口/券売機で買えば、「東京都区内→大阪市内」の乗車券になるのでかかりません。)


それも踏まえて比較すると;
・エクスプレス予約
 13370円 + 304円 = 13674円(54円割高)

・スマートEX
 13620円 + 304円 = 13924円(304円割高)

・e特急券(エクスプレス予約) + 紙の乗車券
 13570円(50円割安)

という、ちょっと意外な結果になりました。
エクスプレス予約のe特急券 + 紙の乗車券の組み合わせが一番安いですが、50円だけ。それにエクスプレス予約には、年会費が1080円かかります。また、e特急券は紙で発券しないといけないし、紙の乗車券も買うとなると、モバイルSuicaでタッチして乗車!という利便性がなくなってしまいます。


というわけで結論;

自由席では、エクスプレス予約、スマートEXの料金面でのメリットはなし!
(もちろん、窓口に寄らずにタッチして乗れる利便性はあり!)


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ちなみに指定席では東京→新大阪 片道だけでエクスプレス予約の年会費1080円の元が取れてしまいます。

●指定席の場合(通常期のぞみ指定席)
・窓口/券売機
 のぞみ指定席特急券 5700円 + 乗車券 8750円  = 14450円

・エクスプレス予約
 13370円(1080円割安)

・スマートEX
 14250円(200円割安)

上野→大阪の場合;
・窓口
 14450円

・エクスプレス予約
 13370円 + 304円 = 13674円(776円割安)

・スマートEX
 14250円 + 304円 = 14554円(104円割高)