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OS X 10.9 Mavericks にさっそくバージョンアップしましたが、クリーンインストールでも相変わらず Mac は超簡単でした。これも、Time Machine と iCloud のバックアップから、データが簡単に移行できるおかげです。

OS X のバージョンアップは、普通に実行すると上書きインストールになって、データ移行の手間もなく一番簡単です。ただし、せっかくの機会なので大掃除を兼ねて毎回クリーンインストールしています。

手順は、OS X 10.8 Mountain Lion と同じだったんで、今後のことも考えて定番の手順として書き記しておきます。

(2014.10.31 追記;
もっとクリーンな状態にインストールする方法を書きました。
→・OS X をクリーンインストールして、最小限のユーザーデータだけを復元する方法

以下、
→・OS X Mountain Lion を起動ディスク無しでクリーンインストールして、移行アシスタントで簡単復元

と同じで実行していきます。


その前に;
必ず控えておくこと! 
・Time Capsule のパスワード(Time Capsule を使って Time Machine のバックアップを取っているなら)
・ 無線LAN(WiFi)のネットワーク名とパスワード(有線LAN を使うのなら不要)


0.Time Machine 等でデータをバックアップ
Time Machine でも複数の HDD にそれぞれバックアップが取れるようになりました。安全のため、なるべく複数のバックアップを取っておいた方がよいでしょう。


1.App Store から OS X 最新版をダウンロード & インストール
(上書きインストールでいいならこれで完了。)


2.Command + R を押しながら、または Option を押しながら起動
Recovery HD(復旧-10.x というディスク)が起動、または選択できます。

ディスクユーティリティを使って、OS のインストールされている HD や SSD を消去します。
(データはすべて失われるので必ずバックアップをとっておくこと!)


3.「OS X を再インストール」を選択
 再び OS X のダウンロードが始まり(ネットワーク接続が必須)、今度はクリーンインストールとなります。


4.OS X の起動、ユーザアカウントの作成
ここで、設定アシスタント(移行アシスタントとほぼ同じ)が出ますので、このままバックアップデータをリストアしてもいいし、「後で行う」を選択してもいいです。

後で移行アシスタントを使って Time Machine からリストアするのなら、ユーザアカウント名の付け方には注意が必要です。(次を参照)


5.バックアップデータのリストア
移行アシスタントを使って、Time Machine でとったバックアップデータをリストアします。(Time Capsule を使っているのなら、Time Capsule パスワードが必要です!)

移行させる項目にチェックを入れます。アプリケーションは入れ直したいので、アプリケーションだけチェックを外しました。
(その他の項目もチェックを外して、手動で入れ直せばより必要最小限のデータ移行になりますが、その分設定の手間が増えます。 )


ここで、
Time Machine で復元するユーザ名と現在ログインしているユーザ名が同じだと、移行できないという注意点が今まではありました。
ただし、今回の移行アシスタントからは、アカウントを上書きしますか?両方残しますか?と聞くようになったので、以下の注意は必要なくなったかもしれません。


まず、移行専用の捨てアカウント(管理者権限)を新たに作り、Time Machine のユーザ名と同じにはしない。

移行専用のアカウントで、移行アシスタントを実行する。バックアップデータがリストアされたら、移行専用アカウントを削除する。

(参考)
次に(先でもいいです)、iCloud のアカウントを設定して、iCloud 上のデータをリストアする。


以上で、終了です。Time Machine からのデータの復元に時間がかかるかもしれませんが、操作としてはすごく簡単ですね。


(参考)
→・【Mac】OS X Mavericks (マーベリックス) をクリーンインストールする方法 - 和洋風KAI