『2022−これから10年、活躍できる人の条件』(神田昌典著)

は、日本社会の厳しい未来を予測し、それでも「日本人の未来は明るい」と言い切ってしまう。この楽天主義が、今の閉塞感一杯の日本には何より必要なものだ。

なぜなら、
“ 悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志によるもの ”(『幸福論』アラン)
だから。
悲観論はもう聞き飽きた。


まず、著者はこれから数年で社会が大変革を迎えると予測する。それは、明治維新、敗戦に匹敵するような価値観の一大変革を伴うという。さらに、人口構成から中国の躍進と日本の沈滞を予測。

この、ところどころトンデモ予測を(ワザと?)織り交ぜながら、一見悲観したくなるような日本の予測を語った後、だからこそ未来は明るい!という。

この、読んだ者に元気を与えてくれるのがこの本の一番の価値だろう。
そして、一人でも多くの人が大変革を迎える準備を始めることを著者は望んでいるに違いない。


著者から年代別のアドバイスが述べられているが、全年代は述べられていない。詳しくは、DVD『これから10年、活躍できる人の条件』(TSUTAYAレンタル)で語るとのこと。

なので、DVD も併せて観てみた。著者の熱い思いが直接伝わってきてこちらもおススメ。
何より90分で観終わるので、本を読むより早いかも。



以下、本からドキッとした部分の引用;
父から子への三つのキャリア・アドバイス
1.海外留学。
  まず英語、そして中国語。
2.ボランティア体験。まずは被災地に足を運べ。
  君が被災地に行ったところで、何も変わらない。だが、君は大きく変わる。
3.優秀な人材が集まる場所の空気を吸え。
  生活のためだけに金を稼ぐような仕事には、関わるな。


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著者:神田 昌典
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